村上春樹を読みつくす （講談社現代新書） [ 小山鉄郎 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 820円手軽に読める村上春樹著作解説本である。村上春樹の作品の「おとぼけ」要素について取り上げた紹介はこ…

市場の倫理 統治の倫理 （ちくま学芸文庫） [ ジェイン・ジェイコブズ ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,620円現代世界にもっとも影響を及ぼしている倫理である「市場の倫理」と「統治の倫理」につ…

デスマーチはなぜなくならないのか IT化時代の社会問題として考える [ 宮地弘子 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 820円IT業界で長年問題となっている「デスマーチ」について社会学のエッセンスを用…

時代の風音 (朝日文芸文庫)作者: 宮崎駿,堀田善衛,司馬遼太郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 1997/03/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 41回この商品を含むブログ (25件) を見るツイッターでたまたま見かけた本である。著者の意外な組み合わせに…

ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部 特別リハーサル版 （ハリー・ポッターシリーズ） [ J．K．ローリング ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 文学 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,944円世界的ベストセラーの「続編…

百歳までの読書術 [ 津野海太郎 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,836円本書は読書と老いについてのエッセーであり本を読む技術書でもハウツー本でもない。「読むと元気になる」ような類の本でもない。愉しみだったはず…

真性活字中毒者読本―版面考証/活字書体史遊覧作者: 小宮山博史,小池和夫,府川充男出版社/メーカー: 柏書房発売日: 2001/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 74回この商品を含むブログ (15件) を見る「活字中毒者読本」であれば読書好きのための本といえ…

政治家の誕生―近代イギリスをつくった人々 (講談社現代新書)作者: 塚田富治出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/06メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見るいつの時代も政治家はマスメディアおよび庶民による批判の対象だった。しかし政治家もまた…

スマホをやめたら生まれ変わった [ クリスティーナ・クルック ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > PC・システム開発 > ハードウェア > モバイル・iモードショップ: 楽天ブックス価格: 1,512円私はこれまでインターネット依存に関する本を何冊か読んできた。そ…

紙つぶて(全)―谷沢永一書評コラム (文春文庫)作者: 谷沢永一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1986/03メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (10件) を見る元々は同名の新聞コラムとして連載されていたものをまとめたものである。ひとつひとつ…

獣の奏者（外伝） 刹那 [ 上橋菜穂子 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 絵本・児童書・図鑑 > 児童書 > 児童書（日本）ショップ: 楽天ブックス価格: 1,620円「獣の奏者」の外伝である本書はファンタジー小説ではあまり描かれることがない「妊娠」「出産」が…

大衆宣伝の神話―マルクスからヒトラーへのメディア史作者: 佐藤卓己出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 1992/12メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (13件) を見る本書はドイツ社会民主党の「宣伝史」である。活字メディアによる宣伝によって…

東京漂流 （朝日文庫） [ 藤原新也 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 1,296円1980年代前半の日本の世相を書きとったノンフィクションである。インドを長く放浪していた著者にとって潔癖日本・コマー…

ラテン語の世界―ローマが残した無限の遺産 (中公新書)作者: 小林標出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/02/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 41回この商品を含むブログ (47件) を見るラテン語といえば現代では「学名」でしか使われていない「死語…

断片的なものの社会学作者: 岸政彦出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2015/05/30メディア: 単行本（ソフトカバー）この商品を含むブログ (44件) を見る社会学者である著者が綴ったエッセーである。社会調査を行っているときに出会った「学問」として扱うに…

カール・マルクス: 「資本主義」と闘った社会思想家 (ちくま新書)作者: 佐々木隆治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/04/06メディア: 新書この商品を含むブログ (12件) を見るマルクスの思想的な変遷が手に取るようにわかる本である。はじめのうちは哲…

九楊先生の文字学入門作者: 石川九楊出版社/メーカー: 左右社発売日: 2014/04/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る自作フォントの作成にこのところ熱中していて文字への関心が強くなり、書名に惹かれて本書を手に取った次第だ。「アルファ…

小説 君の名は。 (角川文庫)作者: 新海誠出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー発売日: 2016/06/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (53件) を見る同名の映画の公開に先駆けて出版された監督によるノベライズ本である。1時間もかからずに読了。…

箱男 (新潮文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/05メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 69回この商品を含むブログ (226件) を見るこれまで著者の作品を何作か読んできて、どれも期待通りの面白さだったが、本書は期待以上の読み応えがあ…

人間不平等起源論 (光文社古典新訳文庫)作者: ジャン=ジャックルソー,Jean‐Jacques Rousseau,中山元出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/08/07メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 18回この商品を含むブログ (29件) を見る本文の占める割合は7割ほどで、残り…

大阪ラビリンス (新潮文庫)作者: 有栖川有栖出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/08/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る有栖川有栖が編集した大阪関連の短編小説アンソロジーである。有栖川有栖が描いた小説は収められていない。私は以前よ…

朝日新聞出版×PLANETS 文化時評アーカイブス 2014-2015作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2015/04/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る編者が主催するウェブサイトに取り上げられた「文化」についての時評とプラスアルフ…

輝ける都市作者: ル・コルビュジエ,白石哲雄出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/07/26メディア: 大型本この商品を含むブログ (1件) を見る世界遺産登録で何かと話題となったコルビュジエ。設計したモダニズム建築に注目が行きがちではあるが、都市計…

モダン・タイポグラフィの流れ―ヨーロッパ・アメリカ1950s‐’60s作者: 田中一光,向井周太郎出版社/メーカー: トランスアート発売日: 2002/04/01メディア: 大型本 クリック: 23回この商品を含むブログ (6件) を見るタイポグラフィ、つまり「書体」に大きな変革…

エンピツ戦記 - 誰も知らなかったスタジオジブリ作者: 舘野仁美,平林享子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/11/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るスタジオジブリのアニメ制作を長年支えた著者の回顧録である。著者名以外に「構…

近年中国では「社会主義核心価値観(社会主义核心价值观)」が書かれたポスターが街の至る所に掲示されていると聞く。日本のアニメキャラクターを借用したものまで登場したので中国ウォッチャーとアニメ好きの間ではちょっとした話題になったようだ。この「社…

へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々作者: 鹿子裕文,装画:奥村門土(モンドくん),AD:寄藤文平+鈴木千佳子出版社/メーカー: ナナロク社発売日: 2015/12/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る個性的で奔放なデイサービス「宅…

紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす作者: 武田砂鉄出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2015/04/25メディア: 単行本（ソフトカバー）この商品を含むブログ (21件) を見る「育ててくれてありがとう」「全米が泣いた*1」といった紋切型の表現は今日もど…

『コーラン』を読む (岩波現代文庫)作者: 井筒俊彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/02/16メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (16件) を見る日本でもっとも有名なイスラーム研究者が開いた「コーラン」の講座を書籍化したものである。…

ニュータウンは黄昏れて (新潮文庫)作者: 垣谷美雨出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/06/26メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るバブル絶頂期にうっかりニュータウンの分譲マンションを購入してしまった家庭の「その後」の物語である。いまだ…