文を敲く

読書記録とその他雑記。

くそどうでもいい仕事について - 「ブルシットジョブ」

ソーシャル・メディアとは、基本的には、なにか別のことをするふりをしながら生産され消費される電子メディアの形態である。(p.187)

この記述については、いわゆるツイッター構文で表現すれば「首がもげるほど頷いた」といったところだろうか。かつて新聞を読んで過ごしていたブルシットジョブ・ワーカーはソリティアを経由してソーシャル・メディアに流れ込んだのかもしれないと読後ふと思った。

現代の少なからぬオフィスワークは待機時間や拘束時間が妙に長い。メールチェック以外に何もすることがないということも少なくない。私の仕事の内容はどちらかといえばブルシット寄りだ。うんざりしてしまうことが少なくない。ブルシットジョブを減らしていくには労働時間短縮がもっとも適切な解決法だと私は思う。本書によればケインズは「週15時間労働」を予言していたそうなので、まずは週30時間労働制を実現したいところである。