文を敲く

読書記録とその他雑記。

映画は見ていない -「小説 君の名は。」

同名の映画の公開に先駆けて出版された監督によるノベライズ本である。1時間もかからずに読了。前情報で色々と知っている部分があったからこそ早く読み終えてしまったのだとは思う。同じように1時間で読み終えた「ぼくは明日、昨日の君とデートする」を思い出さずにはいられない。

読了に至るまでの時間の短さ以外にも、読者が実体験不可能な「恋の障害」を使って純愛を実現させている点もよく似ている。2010年代日本の文化的トレンドなのだろう。

以前著者が監督した「星を追う子ども」は物語に色々と無理があったが、「君の名は。」に関しては、映画も爽快に仕上がっているのだろうと期待できる。