文を敲く

読書記録とその他雑記。

2010-01-01から1年間の記事一覧

2010年まとめ

今年は例年以上に「国益」が叫ばれた年だと思う。ザ・コーヴ、普天間基地移設問題、尖閣諸島、北方領土、TPP、機密情報流出等々。勇ましいというべきか、勇み足というべきか、あるいは浮足立ったというべきか。 菅総理の支持率低下も著しいが、「ポスト菅」…

面倒な生徒と教師

教師「では、前から二番目の○○君、森鴎外の代表作を挙げてください。」 生徒「個別の事案についてはお答えを差し控えます。」 教師「……真面目に答えてくれないかな?」 生徒「陳謝します。」 教師「では、前から三番目の○○君……」

創価学会の略称問題

日本有数の宗教団体、創価学会。ところであなたは創価学会を略して何と呼ぶか。世の中には「創価」と呼ぶ人間もいれば「学会」と呼ぶ人間もいる。なんとなくの印象でいえば、「創価」という呼び方は、主に創価学会をWeb上の情報(2ちゃんねる、ニコニコ動画…

ポケモンのモンスター化

新作が出るたびに、ポケモンのキャラクターデザインを嘆く声がある。「もはやポケモンではない」云々。だが元々モンスター(怪物)なのだからよく考えてみると滑稽な面がある。 もし次回作が「ポケットモンスターハンター(ポケモンハン)」になれば尚滑稽だが

いつの間にか10月

時の流れはあまりに早い。嗚呼これを予言の自己成就というのか、いや違うか。今日、はてブで見かけた「右翼と左翼の共通点は戦争の危機を叫ぶこと」という旨のコメント。確かにその通りだと思ったので忘れないようここに記した。もう二か月もブログを更新し…

こまごまと

パチンコ店の前を歩いていると、時々自動ドアが開いて店内の音が漏れ出す。パチンコ玉の音、スロットが回る時の効果音などが混ざり合っている爆音だ。話し声も聞こえなくなる。だが爆音は爆音でも、ナイアガラの滝の爆音に近い種類のものだと、ふと思う。あ…

久しぶりに

久しぶりに日記を書く。ここ数週間はずっと書類作成に追われていて日記など書く気にもなれなかったのだ。またとくに書くことも無かったという理由もある。ここ最近は特に目的も無くネットサーフィン*1を何時間をしていることを強く意識させられる。それでい…

参議院選挙の存在感の無さについて

いよいよ明日は参議院選挙の公示日。新党が乱立し、選挙カーが回り、駅前ではビラが配られ選挙らしくなってきたが、どうも盛り上がっていないような気がする。なぜだろうか。大きな理由としては「ニュースも世間話もW杯一色」があると思う。泥沼の政治よりさ…

お笑いブーム

2010年のエンタの神様の終了によってお笑いブームは終わりへ向かいつつあると思う。エンタの神様などのお笑い番組において新人芸人が大量供給されることによって、視聴者は飽きずにお笑いを楽しめたと思われる。新たな芸人の供給が止まれば、新鮮さの無い笑…

人から聞いた話

大気圏に突入して燃え尽きた小惑星探査機「はやぶさ」の姿がどことなく特攻のように見えてしまうという。「はやぶさ」が到達した小惑星イトカワの名は日本のロケット開発者糸川英夫にちなむ。この糸川氏はロケット開発する前は一式戦闘機を開発しており、こ…

ある人生ゲームの一例

流行語大賞には選ばれないだろうが、2010年に最も流行った言葉は「閉塞感」になると思う*1。実際に選ばれるのはTwitterあたりだろう。 大学入学。振り出し ⇒就職氷河期と聞いて焦る。2進む ⇒就活出来ずに留年。振り出しへ戻る ⇒うっかりブラック企業に入社。…

ああ中二病

2008年から2009年にかけて中二病に関する本が複数発刊された。ちょっとした中二病ブームのように思えた。中二病取扱説明書コミック作者: ヘイルナイト・クルセイダース出版社/メーカー: 壽屋発売日: 2009/06/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 10人 …

あとからあとから

書類の締め切り日は過ぎてしまった。既に書類は提出した。だが今頃になって次々と書類のアイデアが浮かぶ。なぜだろう今頃になって。締め切り前は文章がろくに書けない。だが今ならすらすらと書けてしまうのだろう。考えが熟していないのか、それとも表現力…

Engrishを見かけた

A delicious dish is many.上記は喫茶店でのメニューに書かれていた(たぶん)Engrishだ。少なくともEnglishではないよう思えるが、具体的に説明できない自らの英語力が残念でならない。少し前に岩波新書の「日本人の英語」を読んでいたから気がついたのだと…

抑止力について

最近は抑止力が話題のキーワードだと思う。新聞などで風が吹けば桶屋が儲かる式に語られがちなこと。 普天間基地の海兵隊が沖縄県外に移転すれば、 沖縄県から海兵隊という抑止力が失われ、 中国が尖閣諸島を実効支配する可能性が高まる。 しかし、無理やり…

たそがれの国、ニッポン

「日出づる国」という別称はもはや遠い昔の話。何といっても遣隋使たちが活躍していた頃の話なのだから。泥沼の政治を抜きにしても、今を生きる日本人は「日出づる」より「たそがれ」が好きだと思う。東北方面に向かう夜行列車を例にとると、たそがれを英訳…

マンネリ化する日記

以前から紙に日記をつけているのだが、ページをめくれば「この先どうなるのだろうか」「疲れた」などという一部のキーワードだけが頻出する。さて何故だろうか。 日々同じようなことをして過ごしているから。 書くべきことが思い浮かばなくて適当に埋めてし…

2人のアルファブロガー

日本全体で見ればアルファブロガーはそれこそ万単位でいるが、いわゆる学者に限ってみると池田信夫氏と内田樹氏の2人にまで絞られる(小生調べ)。両氏ブログ以外の場でも精力的に活動しているが、著書に限ってみると内田氏は「下流志向」や「日本辺境論」がベ…

平野啓一郎「ドーン」を読んだ

ここ最近は短編小説集ばかり読んでいるので、ある種の気分転換も兼ねて、2009年を代表するなどと思想地図か何かで紹介されていたこの長編小説を読み始めた。当初ゆるやかだったページをめくる速度は次第に早くなり、1日で読み終えた。明るい結末だったので…

フライングスタート

明日から新年度。新たなことを始めるにはいいタイミングだ。しかし、その明日を待たずにブログを開設してしまった。気が早いというか何というか。さてTwitterでつぶやくのではなく、あえてブログを開設した理由は何だろうか。 字数制限に縛られず、まとまっ…