文を敲く

読書記録とその他雑記。

老い -「百歳までの読書術」

本書は読書と老いについてのエッセーであり本を読む技術書でもハウツー本でもない。「読むと元気になる」ような類の本でもない。愉しみだったはずの読書ですら愉しみにくくなってしまうという読書好きには笑えない話が中心だ。

私はまだ著者の様に余命のカウントダウンをはじめるような境遇にはない(と信じている)。とはいえ人生は短い。読書人生を全うするには「定年後」は当てにしてはいけない。読めるうちに読んでおくしかないと強く感じた次第だった。