文を敲く

読書記録とその他雑記。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

呪縛 - 「土地の神話」

土地の神話 (小学館文庫)作者: 猪瀬直樹出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/02/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る「強盗」ともあだ名される五島慶太がどのように東急グループを巨大化させていき、田園都市の理想が日本において変質した理…

激変 - 「コンテナ物語」

コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった作者: マルク・レビンソン,村井章子出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2007/01/18メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 72回この商品を含むブログ (48件) を見る以前本書がブログで紹介されているのを見て興…

葛藤 - 「橋のない川 第二部」

橋のない川 (2) (新潮文庫)作者: 住井すゑ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/03/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る第一部で「こうとくしゅうすい」に惹かれた主人公の孝二であるが第二部ではその幸徳秋水に心酔…

定石 - 「氷山の南」

氷山の南作者: 池澤夏樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (25件) を見る水資源入手の為にオーストラリアから南極へと向かう船に主人公の少年が乗り込み物語は幕を開ける。様々な出自や…

途中で挫折した本(7) - 「ネットが社会を破壊する」

ネットが社会を破壊する ──悪意や格差の増幅、知識や良心の汚染、残されるのは劣化した社会作者: 高田明典出版社/メーカー: リーダーズノート発売日: 2013/05/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見るインターネット批判本は少なくないが、感情…

理想と現実 -「平和主義とは何か」

平和主義とは何か - 政治哲学で考える戦争と平和 (中公新書)作者: 松元雅和出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2013/03/22メディア: 新書この商品を含むブログ (27件) を見るいまや日本では風前の灯になりつつある風情のある平和主義の考え方について紹介…

教科書より数倍面白い歴史書 - 「イギリス近代史講義」

イギリス近代史講義 (講談社現代新書)作者: 川北稔出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/16メディア: 新書購入: 4人 クリック: 102回この商品を含むブログ (53件) を見る大学で行われる「講義」のエッセンスを濃縮した一冊。本書のテーマはイギリスの発展…

檄文 - 「切りとれ、あの祈る手を」

切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話作者: 佐々木中出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/10/21メディア: 単行本購入: 30人 クリック: 710回この商品を含むブログ (130件) を見る装丁も洒落ているが題名も洒落ている。そして…

漢字の流動性 - 「戦後日本漢字史」

戦後日本漢字史 (新潮選書)作者: 阿辻哲次出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (12件) を見るGHQによる日本語ローマ字化計画の挫折の顛末から「常用漢字」に至るまでの歴史を概観できる一…

ヒーローと民主主義 - 「ヒーローを待っていても世界は変わらない」

ヒーローを待っていても世界は変わらない作者: 湯浅誠出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2012/08/21メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 169回この商品を含むブログ (21件) を見る「反貧困」運動で有名な湯浅誠によるヒーロー待望論への警鐘の書である…

長い楽観論 - 「社会を変えるには」

社会を変えるには (講談社現代新書)作者: 小熊英二出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/08/17メディア: 新書購入: 8人 クリック: 352回この商品を含むブログ (71件) を見る著者の本は概して長いが本書もその類に漏れない。本書は日本の学校教育で手薄になり…

区長の仕事 - 「闘う区長」

闘う区長 (集英社新書)作者: 保坂展人出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/11/16メディア: 新書購入: 8人 クリック: 3,119回この商品を含むブログ (8件) を見る元衆議院国会議員だった著者が東日本大震災を契機に世田谷区長選に立候補して当選するまでの経…

コレクターのすすめ - 「マニア力」

マニア力(まにありょく) (マイナビ新書)作者: 森永卓郎出版社/メーカー: マイナビ発売日: 2012/11/27メディア: 新書この商品を含むブログを見る題名を遠目で見た時「マニアカ」だと思ったが、「まにありょく」と振り仮名が振ってあったので正しい読み方に気…

途中で挫折した本(6) - 「岬」

岬 (文春文庫 な 4-1)作者: 中上健次出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1978/12メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 85回この商品を含むブログ (64件) を見る短編小説集だが「浄徳寺ツァー」まで読んで投げ出す。仕事で疲れていたのも大きいが、繰り返し似た…

謹賀新年

あけましておめでとうございます。年を越したというものの未だに実感することが出来ずにいます。おそらく紅白やガキの使いなどの特番を一切見なかったからだと思います。また年末は正月準備をほとんど行うことなく、ずっと働いていたことも大きいのかもしれ…