クリシェと向き合う -「紋切型社会」
- 作者: 武田砂鉄
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2015/04/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (21件) を見る
紋切り型は何も考えないでもよいので楽ではある。気が付けば「グローバル」や「イノベーション」も手垢のついた表現となり、筆者が用いる「反知性主義」といった表現もたちまちクリシェとなった。空しさもいくらか感じずにはいられない。
なお私は本書が出版される前年に【これはひどい】紋切り型表現の氾濫でネットがヤバイ【全ネットイナゴ必読】という記事を書いていた。観点は似ていたのでもうすこしスケールを広げておけばどこかの出版社から書籍化の声がかかったのだろうかと妄想が広がる。
*1:余談だが「全英が泣いた」「全豪が泣いた」は使われても「全印が泣いた」が大っぴらに使われることは無いだろう。音読すると駄洒落になってしまうからだ。