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読書記録とその他雑記。

問答 -「市場の倫理統治の倫理」

現代世界にもっとも影響を及ぼしている倫理である「市場の倫理」と「統治の倫理」について問答形式で事例を紹介・考察した本である。問答形式とは卑近な例でいえば「やる夫で学ぶシリーズ」のようなものである。だから本書は内容は濃厚ながらも手軽に読み進めていきやすい。

「市場の倫理」は類書でもよく語られていたものあったが「統治の倫理」について私はあまり関心がなかったので収穫が多かった。またジェイコブズといえば「アメリカ大都市の死と生」のイメージが個人的には強かったので、こんな本まで書いていたのかという部分も驚きであった。