文を敲く

読書記録とその他雑記。

途中で挫折した本(6) - 「岬」

岬 (文春文庫 な 4-1)

岬 (文春文庫 な 4-1)

短編小説集だが「浄徳寺ツァー」まで読んで投げ出す。仕事で疲れていたのも大きいが、繰り返し似たような形で登場する「血縁」と「女」に「またか」と思ってしまったからだと思う。血縁も男女関係も限りなく希薄になってしまったこの時代に生きていると共感しずらいという面も大きい。芥川賞受賞作の表題作から読むべきだったかもしれない。