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デザインについて - 「知的資本論」

知的資本論 すべての企業がデザイナー集団になる未来

知的資本論 すべての企業がデザイナー集団になる未来

何かと話題を巻き起こし続けるカルチュア・コンビニエンス・クラブ社長による企業理念紹介本である。デザインの重要性を力説して代官山蔦屋書店など店舗のインテリアにかなり気を使っていることだけあって、本書のブックデザインにもそれなりのコストを費やしたであろううことは容易に想像できる。本文は二色刷りで巻末には店舗やオフィスの総天然色写真が多数収録されている。

しかし新書を130%拡大したような縦長の判型であるにもかかわらず、本文の上下には余白がそれぞれ20%ぐらいありたいへん読みづらい。バランスが悪すぎるのだ。いっそ横書きにした方が読みやすい。自社の出版部門で出しているにもかかわらず、このデザインの中途半端さは何とかならなかったのかと思う。