文を敲く

読書記録とその他雑記。

少子化肯定論

現在日本では少子化が進み、人口減少が進んでいる。政府は少子化対策をいろいろ行っているようだが焼け石に水だ。今をときめく政治家たちは「伝統的」家族観を守ることばかりに躍起で、財界は将来の社畜を育成するよりも現在の社畜を酷使することにしか関心が無いようだ。ここで私はあえて少子化を肯定する思考実験をしてみたい。

日本のガラパゴス化が止まる

日本において携帯電話などがガラパゴス的に進化したのは「内需」に対応するだけで十分儲けることが出来たからだ。しかし少子化によって減少すれば「内需」だけでは儲からず、嫌でも「外需」に対応しなければならないのでガラパゴス化に歯止めがかかると予想される。(ガラパゴスの是非はここでは問わない)日本以上に少子化が進行している韓国では「内需」だけでは儲からないので携帯電話も北米での販売に注力した。その結果世界的な時勢にうまく乗って現在のスマホ市場における隆盛につながったと考えられる。

つい半世紀前までは日本は移民を送り出す国だった。最大の要因は国内での成功を得られるチャンスが少なかったからだと思われる。(とはいえ日系移民の歴史を辿ると満蒙開拓団やドミニカ移民のように悲惨なケースが少なくない)人口が減少して国内での成功を得られる機会が減れば海外に目を向ける人間が増加し、英語を流暢に操るグローバル人材なるものも増えるのかもしれない。(移民はグローバル人材なのかという是非はここでは問わない)

地球温暖化防止に貢献

人口が減少すれば減少した分だけ温室効果ガスは減少するはずだ。少なくとも人体から排出される二酸化炭素が減ることは間違いない。その量およそ〇〇何本分に匹敵と格好つけてたとえてみたいが計算が面倒なので行わない。

通勤地獄が解消される

かと一瞬思ったが都市部への一極集中が止まらなければ解消されることは無いので撤回。