慎重な扱い - 「つながる図書館」

つながる図書館: コミュニティの核をめざす試み (ちくま新書)

夜10時まで開いている図書館、町民が話し合って作った図書館、そしてツタヤが運営する図書館。本書は今話題になっている図書館や先進的な図書館について紹介した本だ。

話題の武雄市図書館については多くの紙幅が割かれているが、礼賛一色でもなく批判一色でもない。武雄市とは180度異なる運営が行われている伊万里市民図書館との対比も行い、読者に判断してもらおうとのスタンスなのだろう。旗振り役の市長にインタビューまで行っていることを考えれば慎重な扱いになるのも致し方ない。