純愛の困難性 - 「ぼくは明日、昨日の君とデートする」
- 作者: 七月隆文
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2014/08/06
- メディア: 文庫
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本書で使われた「恋の障害」を読者が実体験することはまず無い。しかしこの「恋の障害」はライトノベルをはじめとする日本のポピュラーカルチャーに親しんできた人にとっては馴染み深いものなので、特に違和感なく受け入れることは出来るとは思う。
速読したわけではないが1時間もかからず読了。会話主体で凝った表現が文章にほとんどないからだろう*1。個人的には「1時間もかからず読み終えてしまう本」ということにとりわけ感慨深いものがあった。
*1:個人的には「なんとなく、クリスタル」のような批評的な註を入れたいところだ。ほとんど実在の名称を使っているにもかかわらず主人公が通う大学だけはなぜか仮名である点などツッコミを入れたい部分が多い