内田氏? -「世直し教養論」
- 作者: 原宏之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/06/09
- メディア: 新書
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個人的に面白く読めたのは「補章 日本流ポストモダン・リベラルの危うさ」である。中身はおおむね東浩紀批評である。ゼロ年代における東浩紀の影響力とその影響力への無自覚さや政治的スタンスのまずさが綴られていて興味深く読めた*1。
紙幅の都合とは思われるが注釈は少ない。例えば「「はてな」の左翼親和的と思われるブログ執筆者が「南京虐殺否定問題」でまず痛烈な批判記事を投稿し(p.265)」といった記述があるが「痛烈な批判記事のURL」が見当たらない。痒い所に手が届かないのが惜しい。