今へ -「今を生き抜くための70年代オカルト」

今を生き抜くための70年代オカルト (光文社新書)

「UFO」や「超能力」といったオカルト*1についてまとめた本である。これらのオカルトは1970年代に海外からメディアを通じて一挙に押し寄せ、花開いていったことがよく分かる。

「今を生き抜くため」とは銘打たれているが、当時の風潮に対する批判的な記載はほとんど無いので「昔は良かったと懐古に浸りたい人」にもオススメである。70年代オカルトに影響を受けている漫画・ゲーム・アニメなど*2は意外と少なくないので、日本のポピュラーカルチャー史を振り返るときにも役立つ一冊だと思う。

*1:欧米のオカルトと日本のオカルトは別の概念である旨の記載あり。欧米のオカルトをより深く知りたい人は「シュタイナー入門」が詳しい

*2:「20世紀少年」「ポケットモンスター赤・緑」「涼宮ハルヒの憂鬱」など