悩みを抱えたときに -「道は開ける」

道は開ける　新装版

年末年始を通じて前途への悩みでモヤモヤしていたため、本書の原題 'How to Stop Worrying and Start Living' に惹かれて読み始めた次第である。本書に記載された「悩み」への対処法は意外なほどシンプルだが、個人的には盲点だったものもいくつかあった。説明も丁寧なので「自己啓発本のネタ元本」として頻繁に用いられる理由がよくわかる。

体験談の最後の方には体験者が「自分で自分を励ます」独白も載っていたが、何となく村上春樹が書く小説の登場人物のようで興味深く感じた。もっとも村上春樹が書く小説の登場人物はまず本書を読むことは無いだろうが。