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読書記録とその他雑記。

危機感 - 「街場の戦争論」

街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる)

街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる)

著者の本をこれまで何冊も読んできた私には馴染み深いテーマが多い。著者自身もまえがきで「本の出し過ぎ」「どこかで読んだことのある話ばかり」ということについて断り書きをしている。著者が2000年代に書いていた本はまだ呑気な感じが漂っていたが、本書に関してはその呑気さが消えている。安倍政権とその周辺への危機感だ。

「起きてほしくないこと」を予言することによってその予言を成就させない方向にもっていきたいとして、本書には未来予測をいろいろ書かれている。今のところ著者の予想通りに事態は進行していることは何とも残念なことだ。