文を敲く

読書記録とその他雑記。

安心感 -「バスカヴィル家の犬」

シャーロック・ホームズシリーズの一冊である。短編集ではなく長編なのでホームズの世界にどっぷりと浸れるはずだったが、ページをめくる手が止まらないのであまり長い時間浸ることはできないかった。古典なのでトリックもどちらかといえば古典的ではある。それでも惹きつけられてやまないのは物語として面白いからだ。

物語の舞台はヒースに囲まれたお屋敷だ。ヒースはイギリスの小説を彩る名脇役だと思っているので、もしイギリスを旅行する機会があったなら一度はヒースが広がる場所を訪れたい。