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戦後 -「大江健三郎作家自身を語る」

大江健三郎 作家自身を語る

大江健三郎 作家自身を語る

読売新聞の記者が行った大江健三郎へのインタビューをまとめた本である。読売グループの中央公論新社ではなく新潮社から出されているところが少し意外ではある。作家自身の要望なのだろうか。

本書は作家の生い立ちからデビュー、そして現在に至るまでの半生を振り返ったものだ。時折本題からそれたエピソードが面白い。とりわけ作家のトレードマークである丸メガネ購入の逸話がたいへん興味深かった。