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読書記録とその他雑記。

初期投資 - 「5アンペア生活をやってみた」

快適な電化生活を送っていた著者が、東日本大震災を機に必要最小限の電力で暮らしはじめた日々を記録した本である。著者は朝日新聞の記者であるが、同僚記者はこのチャレンジを冷ややかに見ていたというのはちょっと意外だった。

「節電」は誰でもできる。しかし「必要最小限」となると初期投資が必要となってくることがよく分かる。たとえばエアコンを使わないとなると代わりに扇風機やストーブなどを揃えなければならない。万全を期するなら断熱性をアップさせるため自宅のリフォームも必要だ。

とはいえ著者の生活は結構楽しそうだ。「考える愉しみ」といってもいいかもしれない。