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読書記録とその他雑記。

一時代 - 「赤瀬川原平: 現代赤瀬川考」

本書は赤瀬川原平が亡くなった二日後に発売された。元々は同時期に始まった回顧展に合わせて企画されたものだったのだろうが、結果として追悼本のような形となってしまっている。タイミングが絶妙だったので版を重ねて売れ行きは良好だったようだ。

「現代」と副題には銘打たれているが、本書は再録された文章が多いためあまり新味を感じることができなかった。むしろ一つの時代が終わったことを強く感じずにはいられなくなる。