文を敲く

読書記録とその他雑記。

アウトライン -「勉強の哲学」

  1. 『知的生産の技術』の遠い親戚にあたる書籍である。
    1. そのため単行本ではなく新書として定価900円税抜で発売されていても何の不自然さもなかったと思われる。
      1. 「文春新書」の想定読者層(≒「文藝春秋」の想定読者層)と本書の想定読者層の違い。
        1. 仮に版元が筑摩書房であれば「ちくま新書」として発売された可能性が高い。
  2. 題名だけ見ると実用書のように思われる。
    1. メインは「勉強」についての理論展開でハウツー要素は少ない。
      1. 現代思想から見た「勉強」の意義について。
      2. アイロニー(ツッコミ)、ユーモア(ボケ)、ナンセンスと「勉強」の関係性。
  3. 流し読みすると用語の定義が分からなくなるため中身が頭に入りにくい。
    1. 『読んでいない本について堂々と語る方法』への言及もあるが本書に関しては流し読みは容易ではない。
  4. 箇条書きでのメモ書きの推奨。アウトライナーを用いた箇条書きの階層化。
    1. その実践として本書の感想は箇条書きで書かれている。
    2. 箇条書きといえば個人的にはChakuwikiを連想する。
      1. ちなみにChakuwikiは「バカ」をコンセプトとしている。
        1. しかしその「バカ」は本書の副題にある「来たるべきバカ」とは重なるようで重ならない。