キラキラネーム - 「さようなら、ギャングたち」
- 作者: 高橋源一郎,加藤典洋
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/04/10
- メディア: 文庫
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主人公はアイデンティティを去勢されている。だからなのか、不条理な状況もそのまま受け入れてしまう。カフカの「城」の主人公Kなら、憤慨して延々と自己主張を続けるだろう。
高橋源一郎は池澤夏樹とよく似たポジションにいる作家のように思える。文学的評価は高いが、部数は伴わない。ただし、池澤夏樹は文壇サラブレッドなので全く同じとは言えない。