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読書記録とその他雑記。

辺境 - 「日本辺境論」

日本辺境論 (新潮新書)

日本辺境論 (新潮新書)

ネット右翼と呼ばれる人々の多くは典型的な辺境人の思考様式を持っているのかもしれない、と本書を読みながら感じた。彼らの主張は「アンチ朝日」「アンチ民主党」「アンチ中国」などであって何かに対しての反発を出発点としていることが少なくない。

本書は近年では時代遅れと見なされがちな「大きな物語」であることを著者は自覚している。その釈明が長いのは時代の流れなのか辺境の影響なのかまではわからない。