文を敲く

読書記録とその他雑記。

つながりへの懐疑と信頼と

つながらない生活 ― 「ネット世間」との距離のとり方

つながらない生活 ― 「ネット世間」との距離のとり方

端的に言えばこの本はネット中毒、SNS中毒への穏やかな処方箋だ。セネカやソロー、フランクリンなど偉人のエピソードを交えつつ、適度につながりを維持して生きていく方法が語られている。あくまでも自己啓発本のように前向きなのだ。

主題の合間合間に挟まれた「情報過多に人々が翻弄されるのは今に始まったことではない」「電子書籍活版印刷発明前の書籍と同様の読まれ方がされる」といった記述も興味深いものが多かった。