文を敲く

読書記録とその他雑記。

きらめく引用 -「ウォークス 歩くことの精神史」

古今東西の文献を自由自在に引用しつつ、普段何気なく実践している「歩行」のもつ意味を考察した刺激的な一冊。訳者あとがきによれば著者は「災害ユートピア」や今ひそかに話題の「マンスプレイニング」に関する著作も出していて、それぞれ話題になったらしい。テーマの選定力も秀逸としか言いようがない。

人文系書籍ではあるが、建築系の学生にも薦めたい。飛ばし読みでもいろいろと知見が得られると思われる。