文を敲く

読書記録とその他雑記。

SNSという名の戦場-「「いいね!」戦争」

SNSがいかにしてプロパガンダや論争が飛び交う「戦場」となったのか分析した書籍である。ソーシャルメディア含むウェブは誕生からほぼ最近まで楽観的に語られることが多かったが*1、そのような時代は終わりを告げたことを様々なエピソードから著者は示している。

SNSにおける過激な発言は承認要求を得るため行われるといわれてきたが、実際には承認以外にもさまざまな利益が得られてしまうのだ(例:アメリカのトランプ大統領)。そしてこの「戦場」は知名度さえあれば容易に一攫千金を狙えるのでしばらくは活況を呈するだろう。

*1:依存の危険性を指摘する書籍は従前より出版されていたが小さな声であった