文を敲く

読書記録とその他雑記。

POSを補う手法 -「スリップの技法」

書籍に挟まれている「スリップ」と呼ばれる短冊状の紙を用いたデータ分析テクニック入門書である。POSだけでは分からない「売れ筋」を読み解く手法がいろいろと記載されている。書籍以外の分野にも応用は可能だと思われる。

とはいえ「「愛国本」の売れ筋を積むことも書店の重要な仕事と考える(P.162)」など若干気がかりになる記述も見受けられた。愛国本(という体でヘイトを煽る書籍群)を「積む」ことで売り上げと引き換えに失うものは少なくないのではないか。