パラダイム -「「読まなくてもいい本」の読書案内」

「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する (単行本)

「読まなくてもいい本」が具体的に記載されている本ではない。本書は「べき分布」「ゲーム理論」などの現代科学の概説ガイドとなっており、そのオマケとして「複雑系という概念があるのでい今更ドゥルーズを読む必要はない云々といった具合で「読まなくてもいい本」を示唆する展開となっている。

普段はもっぱら人文系の本しか読まないので内容には新鮮味が多かった。しかし本書が相手にしているのはもっぱら「サイエンス」と「人文系学術書」だけだ。よって「読まなくてもいい学術書」は分かるが「読まなくてもいい小説」は本書を読んでも分からないので読書案内として期待するべきではない。