文を敲く

読書記録とその他雑記。

イマジネーション -「もしも、詩があったら」

もしも、詩があったら (光文社新書)

もしも、詩があったら (光文社新書)

詩の中に見られる「もしも」という言葉に着目して、詩の面白さを紐解くエッセイである。著者の好みかユーモラスなものが多く読んでいて自然と笑みが出てくる。英文の詩が中心だが、日本の詩も収められている。英文詩はすべて和訳されているので気軽に愉しめるのもうれしい点である。

普段見かける「詩」らしきものとの明確な違いにも気が付く。想像力の差だ。よくできた詩は現実を軽々と乗り越えながらも本質を鮮やかに描き出すのだ。私もこんな鮮やかな詩を作ってみたい。