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話題の立憲主義 - 「憲法と平和を問いなおす」

憲法と平和を問いなおす (ちくま新書)

憲法と平和を問いなおす (ちくま新書)

憲法審査会での「安保法案は違憲」と述べて注目を浴びた著者の一般向け立憲主義入門書だ。「立憲主義とは何か」「なぜ立憲主義が生まれたのか」というところから丁寧に解説している。しかし普段から文章を読む習慣が無ければ結構読みづらいと思われる。難関大学の国語入試問題に出てきそうな感じの文章だからだ。

立憲主義について語った本ではあるが、ホッブズ、ルソー、モンテスキューといったおなじみの面々だけではなく、普通なら法学の話では出てこないであろう囚人のジレンマまで取り上げられていたのは意外だった。