望まれるカリフ - 「ヴァチカンの正体」
ヴァティカンの正体: 究極のグローバル・メディア (ちくま新書)
- 作者: 岩渕潤子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/02/05
- メディア: 単行本
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本書の中でとりわけ面白かったのは「なぜ英王室の美術品はぱっとしないのか」という謎に迫る第4章だ。美術品の宝庫であるヴァチカンとの対比が興味深い。文化に対して冷淡な橋下徹大阪市長をヒトラーではなくクロムウェルに例えたところにはニヤリとさせられた。
ヴァチカンとローマ法王の影響力は絶大だ。キリスト教世界だけにとどまらない力を持っている。その様子を見ていたらイスラームでカリフ制復活が望まれるようになることはごくごく当然なことだと思う。