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泣かせない - 「アニメーション、折りにふれて」

アニメーション、折りにふれて

アニメーション、折りにふれて

宮崎駿と並ぶアニメーション監督の大御所だが、大衆受けしない高畑勲のエッセイ集。アニメに限らず同窓会に寄稿したエッセイなど様々な文章が収められている。とりわけ「泣ける映画」と「笑える映画」の撮り方の違いについての説明は新鮮だった。

アニメについては作品だけではなく鑑賞者に対しても批判は及ぶ。そういえば映画評は「キネマ旬報」から「この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞」まで駄目な映画に対しては痛烈に批判するが、アニメではそこまでの批評文化は根付いていない。なぜだろう。