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読書記録とその他雑記。

残念な日本のネット - 「ネットのバカ」

ネットのバカ (新潮新書)

ネットのバカ (新潮新書)

ウェブはバカと暇人のもの」の2013年度版である。冷蔵庫闖入騒動などの炎上記録や「炎上のツボ」「ページビューの稼ぎ方」などを手軽に知ることが出来るので日本のネット界隈の残念さを知るためにはぴったりの一冊だと思われる。

現代のネットは「暇人」と「バカ」を使って一儲けを企む輩が跋扈する世界である。今この瞬間も上はGREEなどの企業から下は無名のPV乞食までが「暇人」と「バカ」でいかに稼ぐか必死に考えているのだろう。著者自身もその一員だと正直に告白している所にはそれなりに好感が持てる。

とはいえ、氏に言わせればはてな界隈には「バカ」が足りないらしい。たしかにバカ発見器とも呼ばれるツイッターと比べれば雲泥の差だろう。