文を敲く

読書記録とその他雑記。

筆まめな阿呆の手紙 - 「恋文の技術」

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

研究に打ち込むことも出来ない大学院生の書簡体小説。宛先は知人や妹や小学生、森見登美彦(!)など幅広い。相手に合わせて少しずつ内容が違っていて面白い。また手紙に記された「おっぱい事件」などの出来事も滑稽でついつい笑ってしまう。主人公は愛すべき阿呆なのである。このような手紙を書いてみたいが、私には時間があっても真似ができない気がする。まず書くことが無い。それに言葉を選び過ぎて先に進まない。