文を敲く

読書記録とその他雑記。

俳句は難しい

朝外に出てみるとセミの死骸が転がっていたので「軒下に セミが転がる 夜明けかな」と一句詠んでみたが、何とも感慨浅いものになってしまったと思う。以前にも知人に勧められて即興で一句詠んだこともあったが、やはり評判は微妙だった。人をうならせる句というものはなかなか詠めるものではないのだ。芭蕉や一茶は凄い。もう一句詠んでみる。「負け戦 認められずに 半世紀」。うん。何か違う。「この暑さ 丸ごと呑んで しまいたい」喉元過ぎれば何とやらとは言うが、これでは俳句では無くて川柳に近い。そして風流さに欠ける。やはり俳句は奥が深い。