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読書記録とその他雑記。

持て余された本 - 「天国は水割りの味がする」

天国は水割りの味がする~東京スナック魅酒乱~ (読んどこ! books)

天国は水割りの味がする~東京スナック魅酒乱~ (読んどこ! books)

東京都内のスナックのママやマスターへのインタビュー集である。ママやマスターの波乱万丈の半生が語られているが、なぜかその波乱万丈さが似たり寄ったりであるので途中から食傷気味になる。 単行本なのに1冊で868ページもある鈍器のような本であることも影響しているのだろう。 都築響一京極夏彦ほど知られてはいないが、厚い本を出すのが好きだ。通勤通学中にはとてもではないが読めない。

読者も持て余してしまう本ではあるが、編集者も持て余していたことはまず間違いない。誤字が散見されるからだ。少なくとも5箇所以上はあるのではないだろうか。