文を敲く

読書記録とその他雑記。

忘れられたラノベ(1) - 「魔魚戦記」

オワコン」というスラングがある。「一時期はやったけど今は人気が下火になっている」といった意味合いの言葉である。しかし大多数のコンテンツは「オワコン」にすらなれず忘却されてゆくのである。ある意味ではパルプ・マガジンの後継ともいえるライトノベル*1の忘れられた(と思われる)作品をこれからいくつか取り上げてみたい。

今回取り上げた作品は「バカバカしくもスケール感のあるラノベ」である。ヒロインの彼氏は全長3000kmのデビルフィッシュ型宇宙人だからだ。ちなみに水星の直径は4879kmなので、この彼氏はちょっとした惑星と同じくらいのサイズなのである。メルヘンチックなSF戦記というニッチ過ぎるジャンルだったためか、2巻目で挿絵変更、打ち切りとなってしまった。