文を敲く

読書記録とその他雑記。

延々と続く感覚 - 「賜物」

「ロリータ」で有名なナボコフがロシア語で執筆した最後の長編である。主にロシア文学についての薀蓄と評論が散りばめられており、あまり理解できないままページをめくり続けた。スラブ系の人の書いたものは脱線が多いと何かで読んだが、本書はまさに脱線に告ぐ脱線、脱線だらけで翻弄され続けた。