2013-07-13 実は読みやすい - 「たった一人の反乱」 読書 たった一人の反乱 (講談社文芸文庫)作者: 丸谷才一,三浦雅士出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/03/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 57回この商品を含むブログ (22件) を見る丸谷才一といえば「歴史的仮名遣」の人というイメージがあったので読み辛い本なのではないかと思ったが、本書は「現代仮名遣い」だったので読みやすかった。個性的な登場人物の動向が気になってページを捲るスピードが速まる。文章も軽快だが内容も軽快なのだ。主人公の家に「女中」がいたり、問題意識に時代の隔たりを感じるが、都会的なスノビズムとペダンティズムは今も色褪せない。