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読書記録とその他雑記。

息苦しい何か - 「枯木灘」

枯木灘 (河出文庫 102A)

枯木灘 (河出文庫 102A)

複数の名字を持つ主人公が自らの出自を問い続ける小説であった。なんともややこしい。現在では出自を問うことが禁忌となりつつある、あるいは興味を持つ必要が薄れたのか。この小説の舞台となった<路地>は一体どうなっているのか気になる。