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読書記録とその他雑記。

チャヴの現在 - 「労働者階級の反乱」

社会主義者のコービン率いる労働党の総選挙での躍進とイギリスのEU離脱は一体で理解するべき現象であると著者は語る。どちらも労働者のエスタブリッシュメントに対する反乱なのだ。

本書はイギリスの労働者階層へのインタビューと近代イギリス労働政策史の2本立て構成となっている。突如として登場した異端児のように思えるコービンではあるが、イギリスに脈々と続いた社会主義の継承者であると知れたのは個人的に収穫だった。