文を敲く

読書記録とその他雑記。

500年 -「マルティン・ルター」

2017年は宗教改革からちょうど500周年の節目だったらしく、街角のプロテスタント教会にも関連行事のお知らせがいろいろと掲示されていた。本書はこの宗教改革を巻き起こしたルターの伝記である。

ルターの生涯や思想だけではなく、当時のカトリック教会や政治の状況なども丁寧に解説されているため、教科書を読んだだけでは分かりにくい宗教改革の舞台裏がよくわかる。世界史で受験する予定の高校生なら読んで損はない一冊である。