文を敲く

読書記録とその他雑記。

「チャヴ 弱者を敵視する社会」

評判を聞いて手に取った一冊。確かに評判になるだけの充実のノンフィクションであった。本書はイギリスの話ではあるが日本でも既視感のあるエピソードが多く、暗い気分になってしまう。

昨今、イギリスの労働党社会主義者のコービンが党首になったことで「ニュー・レフト」から「オールド・レフト」へと回帰している。本書で掲げられた問題意識が党員に広まった結果だと思われる。