文を敲く

読書記録とその他雑記。

要注意 - 「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」

本書は適度なストレスには利点があるという近年の研究結果を紹介するものである。著者はスタンフォード大学の教授であり、ストレス研究の結果を紹介しつつも文章は平易にまとめられているのでたいへん読みやすい。広義の自己啓発本ともいえるが、比較的文章が多めなので個人的には満足のいく一冊だった。

ただ本書の「過酷な経験が役に立つ」という立場は個人的な信条として用いる限りは有用だと思われるが、ブラック企業が好んで使いそうな要素ともいえるのでその点注意が必要ではある。