私生活 -「文学と私・戦後と私」
- 作者: 江藤淳
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 文庫
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しかし愛犬のダーキイをめぐる一連のエッセイは著者の嬉しそうな顔がありありと想像できてかえって面白い。愛犬を語る時だけはハートウォーミングなのだ。
大文字の政治について声高に叫ぶよりも私生活を重視し「喪失」の経験について何度となく語る著者。誰かに似ていると思ったが、村上春樹だと気が付く。アメリカの大学で何年か過ごしていたところまで似ている。調べてみたところ、このふたりを対比して書かれた評論があるようなので機会があれば読んでみたい。