文を敲く

読書記録とその他雑記。

リーダブル - 「僕の死に方」

流通ジャーナリストとして活躍していた著者に突然突きつけられた余命宣告。もがき苦しみながらもその日その日を全力で駆け抜けていき、本書を書くまでの日々を綴った本である。なお著者は本書のあとがきを書き終えた後に亡くなっている。

著者が本書を書くことを思い立ったのは亡くなる1か月ほど前だという。本書の執筆と並行して自分の葬式の準備までしてしまうのだから只者ではない。人の手はたくさん借りたとしてもそうそう真似ができるとは思えなかった。

激動の「晩年」を過ごした著者ではあるが人間関係にはたいへん恵まれていていたことは本人にとって救いだったはずだろう。