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読書記録とその他雑記。

類型 - 「大二病 「評価」から逃げる若者たち」

「最近の若者」について扱った本はこれまで山のように出てきてそのたびに珍重されてきた。最近なら「絶望の国の幸福な若者たち」が記憶に新しい。

そしてこの本は「最近の若者」のたぶん最新の類型である「大二病」と彼ら彼女らを取り巻く「就活」について扱った本だ。「大二病」の大学生は教授には面倒な存在だろう。就職活動でも「大二病」の大学生は一筋縄ではいかないからだ。

著者は「就職活動」を現代日本における通過儀礼とみなしてきわめて肯定的に評価しており、斜に構える「大二病」の大学生と好対照をなすところが興味深い。