文を敲く

読書記録とその他雑記。

この世から迷惑電話を激減させる方法

なぜ迷惑電話は無くならないか?

コストがほぼゼロだからだ。いまやIP電話のみならず携帯電話や家庭用電話も1回線当たりわずか数千円程度で24時間通話し放題である。他にかかる費用といえばせいぜい光熱費と人件費ぐらいだ。人件費に関しては歩合にすれば更に削減できる。だから今日も振り込め詐欺師や怪しげな投資話を持ち掛ける営業マンはノルマに追われながら「カモ」を見つけるために、朝から晩まで電話をかけ続けるのである。

迷惑電話の社会的損失額はどれだけ少なく見積もっても日本だけで毎年500億円以上*1にのぼる。

通話コストを上げるべき

迷惑電話は発信者の利益の追求のため行われている。詐欺師も悪徳リフォーム会社の営業マンも「金儲け」のために電話をかけているのである。つまり、儲からなければ彼らは電話をかけてくることはないはずだ。しかし通話料の値上げは非現実的である。

そこで私は電話の主から1日10回以上の発信には1回1000円程度の「電話大量発信税」を徴収するようにすればよいと考えている。つまり従量課金の復活である。通話コストがあがれば、営業電話千本ノックのような行為は封じ込めることができる。税の徴収が難しそうなスカイプなど通話アプリからの発信は一般電話との通話不可にすればよい。

税徴収システムの開発には億単位の金がかかるだろうが、振り込め詐欺の撲滅に役立つと思えば安いものだ。

*1:警察庁統計資料「平成26年の特殊詐欺認知・検挙状況等について」によれば、平成26年の特殊詐欺被害金額は559.4億円である。特殊詐欺は電話が用いられることが極めて多い。