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読書記録とその他雑記。

独特 -「ブッダとそのダンマ」

ブッダとそのダンマ (光文社新書)

ブッダとそのダンマ (光文社新書)

ダンマとは何だと思いながら読み進めたが、どうもダルマのことを指しているらしい。カーストはもちろん、儀式や輪廻、極楽まで否定していて日本の大乗仏教に慣れた身としては新鮮に感じた。本書は仏教におけるプロテスタンティズムを推し進める指導書といったところだろうか。文章自体はこなれていて読みやすい。

あとがきはアーンベードカルの後を継いで仏教の布教に力を注いでいる佐々井氏のものであるが、大日本雄辯會講談社のような文体が目を惹く。